学校の中で孤立しそうになっている、あるいは地域の学校に入れないで困っている、障害をもつ子あるいは親御さんへ

 「障害児を普通学校へ全国連絡会」では、なんらかの障害をもつ子ともたない子が、自分の住む地域社会の普通学校において、ともに学び、ともに遊ぶ環境づくりを目指しています。人間社会では、いろいろな人がいて当たり前です。どういう人とも友だちになり、さまざまな関係をつくっていくことを、子どものうちから学んでいくことが、一人ひとりが人間としての誇りをもって生きていくことの支えとなるのではないでしょうか。

残念ながら、我が国の文部行政は、世界で大きな流れとなっている、どの子もできる限りいっしょに学ぶという共学(インクルージョン)を原則とすることを、かたくなに拒否しています。その結果、障害をもつ子の3人に1人が、自分の住む地域の普通学校へ入れず、遠くの養護学校、盲学校、聾学校へ通わされています。それなのに、文部科学省はそれをインクルージョンであるかのように称しているのが、日本の現実です。

しかし、ともに生きたいという人々の願いをいつまでも抑えられるものではありません。最近では、文部科学省や教育委員会の「指導」にもかかわらず、普通学校の普通学級で学ぶ障害をもつ子が少しずつですが増えてきています。もちろん、「お上の意向」に逆らっているわけですから、親子はさまざまな困難に直面しています。「障害児を普通学校へ全国連絡会」は、これらの困難をともに克服するために、親・教師・障害者・支援者の有志が、1981年に結成したもので、さまざまな支援や相談活動を行っています。

学校の中で孤立しそうになっている、あるいは地域の学校に入れないで困っている親子は、一人でかかえこまずに、ぜひ「障害児を普通学校へ全国連絡会」にご連絡下さい。

相談のお申し込みは、次のところへどうぞ。

「障害児を普通学校へ全国連絡会」(世話人代表:長谷川律子 事務局長:佐野公保)
〒157-0062東京都世田谷区南烏山6-8-7 楽多ビル3F
電 話 03-5313-7832
FAX 03-5313-8052