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みんな友だち

庄 司  サツキ 著

障害者の解放とは全ての人の「役割」からの解放だ!

「子どもの幸せは、専門家が一番よく知っている」といった幻想が、障害児問題をめぐる大人たちを支配している。子どもが、苦しみ、もがき、失敗を重ねながら、結果として幸せになることは期待できないのか。障害者の解放とは、障害者が差別から解放されることだけを意味するのではない。幻想の役割を抱え込んでしまった大人たちが、その役割から解放されて自由な自分を取り戻していくことでもある。それが、ミーちゃんが歩んできた、そしてこれからも庄司さんや友人たちと歩んでゆく道として、この本が描く内容の本質だと思う

自由な学校や娑婆を、取り戻そう
  林試の森クリニック 院長 石川 憲彦


マイトレァ・カルナ

小 山  正 義  著

この本を読んで勇気づけられました!

私は、小山さんがうらやましい。「障害者として行動してください」という言葉に感動しました。人間は、ついたか望みをし、自分より劣っている人のことは、相手にしないがちですが、誰もが差別がない世の中にしたいと思いました。しゃべるだけで、変な目で見られることも少なくないのに、お酒を飲みながら自分の人生を笑いながら話せるのは、素晴らしいと思いました。私も、小山さんと同じアテトーゼ型の脳性マヒです。小山さんに負けないように、何事にも挑戦して、明るく生きていけたらいいと思いました。

感想 栗田行康 (脳性麻痺1級 東京都在住)

誇りをだきしめて

村 山  美 和  著

 読み返すたびに、ああやっぱりいいなあ、と思う本がある。読み返すたびに新たな断面が見えてくる本がある。村山美和さんの詩集『誇りを抱きしめて』もそんな一冊だ。1965年生まれの彼女が、施設での義務教育、家庭での高校の通信教育、そして一人暮らしとたどった道は、時間差こそあれ、14年先に生まれた私と軌を一にしている。この間に書きためられた彼女の詩たちは、そのときどきの他者への想い、社会への視点、家族へのまなざし、電動車いすに乗る自分に注がれるまなざしを鮮やかに切り取っている。それは障害を持つ女である自分を自らのなかに、しなやかに抱きとめてゆく彼女の人生の旅の記録でもある。そしてその旅は私の旅ともオーバーラップしてくる。彼女の人生の旅はいまどのあたりにいるのか……

感想  青海恵子(翻訳家・フットルース代表)

『誇りをだきしめて』第2刷 新装丁で第2刷ができました
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